パオ (Pao) は、日産自動車が1989年に企画・販売した小型自動車である。
型式はE-PK10型。同社のK10型マーチをベースとしたパイクカーシリーズの第2弾であり、普段と違う気分を演出するデイ・リゾート・カー(造語、デイリー+リゾート+カー、都市の日常生活でリゾート気分が味わえる車という意味)をコンセプトにしていた。1987年1月に発売されたパイクカー第1弾「Be-1」では、予想以上の人気によって、当初の限定生産台数分を発売後約2ヶ月で完売した。それに対してパオでは、受注期間を3ヶ月(同年4月14日まで)とし、その間に予約された全台数を販売するという販売方法を採用した。その結果、Be-1を上回る51,657台の受注を得、納期は最長で1年半に達した