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【インサイト】
先代とは、ハッチバックの形状やリアのエクストラウィンドウ
などは共通だが、5人乗り5ドアであることやリアホイールスカートがないなどの点が異なる。当初、別の車名を付ける予定であったが、北米や欧州の現地法人の意見や現地での「インサイト」という言葉から受けるイメージを考慮し、「インサイト」とした[9]。コストダウンのため初代のアルミフレームボディを採用せず、既存のフィットなどのコンポーネントをベースに極限まで軽量化を施した。同社他機種と部品をおよそ1万点共通化し、ニッケル水素バッテリーは初代の11本に対し、性能を向上させた結果7本までに削減するなど徹底した効率化を図った。その結果、価格は北米市場でベースモデルで2万ドル、日本市場でベースグレードとなる「G」はオーディオ・レスながら車体価格180万円(消費税込189万円)で発売された。 信号待ちなどで停車する時にアイドリングを自動で停止する「オートアイドルストップ」を含むホンダIMAを駆動システムの基本とし、実用燃費の向上を目指してエコアシスト(エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム)が全車に標準装備されている。これは、既に4代目オデッセイ等で採用されているECONモード[10]に加え、アクセルやブレーキの操作でスピードメータの背景色であるアンビエントメーターの色が変化してリアルタイムに燃料消費状況を意識させることで低燃費運転に寄与する「コーチング機能」と、メーター内のマルチインフォメーション・ディスプレイ画面内で燃費運転をリアルタイムで採点し、リーフのアイコンでその日のエコドライブ度やその日までの累計のステージ表示を知らせる「ティーチング機能」を備えている。この「ティーチング機能」は、オプションの「Honda
HDDインターナビシステム」と組み合わせることで、より詳しい情報を知ることもできる。 搭載されるIMAを構成するエンジン部分はLDA型 1,339cc 直列4気筒 SOHC i-VTECi-DSIエンジンで、シビックハイブリッドと同型式であるが、i-VTECは可変シリンダーシステム(VCM)としてのみ機能する。VCMにより全気筒を休止させ、2代目シビックハイブリッドと同様に、モーター動力のみによる走行も多少可能になった。組み合されるトランスミッションは、初代とは異なりCVTのみである。カリフォルニア大気資源局(CARB)が認定するAT-PZEV(Advanced
Technology - Partial Credit Zero Emission
Vehicle:ゼロ排出ガス車として部分換算される先進技術搭載車)の条件を満たすためにはモーター出力が10kW以上でなければならないために、バッテリは7本で電圧は100.8Vとされている。 グレードは標準モデル「G」、プロジェクタータイプのHIDヘッドランプ、本革巻ステアリングホイール、リアセンターアームレストなどを装備した上級仕様の「L」、7スピードモード付ホンダマルチマティックS[11]やアルミホイール、VSA(ABS・TCS・横すべり抑制)を装備したスポーティモデル「LS」の3グレードが用意された。Cd値は0.28である。 2008年以降発売される地球環境を意識した車両を、ホンダでは「Honda
Green Machine」と称し、インサイトは「グリーンマシーン1号」である。Honda Green Machine Special Siteには、筧昌也が監督したショートムービーが公開されている。2008年12月11日から12月13日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されたエコプロダクツ2008に出展され、2008年12月22日から2009年1月19日までホンダ本社で行なわれるHonda Green Machine企画展には、CR-Z コンセプトやFCXクラリティと共に展示された。
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