【ユーノスロードスター】
初代 (NA型)(1989年-1998年)
バブル期のマツダ・5チャンネル戦略の一環として設立されたEunos(ユーノス)店専売モデルの初段として ユーノス・ロードスター の名で1989年8月に先行予約を開始、同年9月1日に発売された(北米での発売はそれより早く同年5月)。国内では予約会で半年以上のバックオーダーを抱えるほどの人気を博し、一時は月産台数がスポーツカーとしては異例の8,000台近くになった。マツダ社内での人気も高く、マツダ本社がある広島では本社敷地内で予約会が開かれたのだが、徹夜組もいた順番待ちの列の中には私費でこの車を買い求めようとするマツダ社員も多くいたという。
後に、販売チャンネルであったユーノス店がバブル崩壊に伴うマツダの経営戦略見直しにより1996年4月1日をもって消滅したため、販売チャンネルはマツダアンフィニ店に移った。それでも名称は「ユーノス・ロードスター」のままで販売された。
1998年1月には初のフルモデルチェンジを受け、国内の販売名称をマツダ・ロードスターと変更した。
【ロードスター】
2代目 (NB型)(1998-2005)
3代目 (NC型)(2005-)

2005年8月25日に発売された。
全幅は5ナンバーの最大幅である1700mmを超えて1720mmとなり、3ナンバーとなった。エンジンは従来のB型からアテンザやアクセラに搭載されるL型に変更され、縦置き用などに改良したものを搭載する。国内・米国仕様は2000cc自然吸気エンジンのみで、欧州市場のみ税制の関係で1800ccも設定されている。国内モデルのトランスミッションは5速MT(標準モデル/NR-A)/6速MT
(RS/VS)/6速AT(標準モデル/VS、VSはパドルシフト付)の三種類が用意されている。サスペンションは標準グレードとVSにはマツダ製の通称“ノーマルサス”が装備され、RSとNR-Aにはビルシュタイン社製サスペンションが奢られ、ボディを補強するタワーバー、フロア補強メンバーなども追加されている。NR-Aのビルシュタインサスペンションには二段階の車高調整機構も備わっており、ユーザーが用途に合わせて任意に車高を変更することが可能である。
デザインは基本的なイメージは継承されているが、2代目の抑揚のあるデザインから初代のようにフラットなラインを使用したデザインに変わり、先代までのサイド中央が細くなっているコークボトルシェイプから楕円状のオーバルシェイプになっている。張り出したフェンダーアーチやドライバー保護の意味も兼ねたシートバックバー、エンドパイプが2本になったマフラーなどが特徴的である。可倒式メッシュ構造のエアロボードが採用され、風の巻き込みも低減されている。幌は「Zタイプ」と呼ばれる幌の開き方になっていて、フレームがZ字状に折りたたまれ、トップ外側部分が上面になって収納されるので綺麗に収まる。幌はブラック/ビニルとオプションでタン/クロス(VSは標準でタン/クロス)の2種類があった。
インテリアも2代目のようなセンターパネル一体型ではなくて初代と同じ分割型のデザインが採用された。ステアリングにはチルト機構が設けられ、サイドブレーキも運転席側に変更されている。収納も改善され、シート後部に小型ながらストレージボックスを設け、トランクもスペアタイヤを除去し代わりにパンク修理キットが装備される。インテリアは通常の内装色は黒であったが、オプションでレザーシートを装備したサドルタンの内装色も用意された(VSは標準でサドルタン)。
プラットフォームは、NCプラットフォームが用いられた。前回のモデルチェンジでは基本コンポーネントをほぼ引き継いでいたが、今回はプラットホームから一新された。3ナンバーへのボディ大型化などの面からも重量増が懸念されたが、細部における徹底的な軽量化が行なわれ、先代のNB型のRS最終型(1080kg)とNC型のRS(1100kg)の比較で僅かに20kgしか重量が増加していない。
2005年11月には、2005-2006年日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。マツダとしては1982年-1983年のカペラ/フォード・テルスター以来、通算3度目の受賞となる。
2008年12月9日にマイナーチェンジ。フロントグリルにはマツダ車特有の五角形グリルを採用、リアコンビネーションランプは凹凸を持った形状となり、バンパーと滑らかにつながるようにした。これにより全長が4mを超えた(4,020mm)。グレードの整理も行われ、ソフトトップモデルはMT車のみの設定となった。RHTモデルはRS以外の2グレードはAT車のみの設定となった(RSは従来通りMT車のみ)。さらにディスチャージヘッドランプ、オートエアコンが全車標準装備となり、NR-Aのみオプションであったアルミホイールを全車標準装備とし、ホイールのデザインも一新された。シートは新デザインの4種が用意される。VS
RHTはハバナブラウン色の本革シートを、その他のグレードにはファブリック素材のブラックシートを標準装備。またRSとRS
RHTにはブラック本革シート、ブラックの本革とアルカンターラを組み合わせたRECARO社製バケットシートをそれぞれメーカーオプションに設定した(VS
RHTはRECARO社製バケットシートのオプション選択可能)。インテリアも細部が変更され上質感を高めているが、インテリア・幌ともにタンカラーが廃止され基本的なカラーは黒のみとなる。ただしシートやドアトリムなど部分的にハバナブラウン色の本革を用いた内装とするオプションなども用意された。また、デコレーションパネルは標準がピアノブラックからアルミ調に変更され、オプションでもウッド調のみとなる。ボディカラーにはアルミニウムメタリック、サンフラワーイエロー、メトロポリタングレーマイカの新3色を追加。メーターは平均燃費や外気温も表示される新デザインの5連メーターを採用。また、触媒の改善等を行い、全車「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得。環境性能も向上された。
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