【ポルシェ】

北米の好景気に大量に売れた944が中古車市場で値崩れを起こし始めた中で根本てこ入れ策としてモデルチェンジが必要となったポルシェは、かつて924のデザインを手がけたハーム・ラガーイに944のデザインをリニューアルさせるとともに944S2のエンジンをベースにポルシェ特許の可変バルブタイミング機構であるヴァリオカム(Vario Cam
)を吸気側に組み込みボアφ104xストローク88mmで2990ccはそのままに自然吸気で240馬力/6,200rpm、31.0kgm/4,100rpmを発生する新エンジンを搭載し、1991年のフランクフルトモーターショーで1992年モデルとして発表された。生産はそれまでのアウディ・ネッカーズルム工場に変わって、シュツットガルトのポルシェ・ツッフェンハウゼン工場で行われた。
944ターボや944S2とシルエットや内装が似ているところから多くのパーツを共用できると誤解されがちであるが、ドアパネルの形状、ウィンドウガラス面の処理、内装パーツなど一見同じに見えるところでも違っているところが多く、基本構成の83%が新部品となっている。パーツ番号が944または951で始まるパーツは基本的に944シリーズと共通である。ホイールはABSに対応した944シリーズ後期型のホイールであれば流用できる。
市場での反応は、944の焼き直しと受け取られ、価格設定が高価だったこともあり販売はあまり振るわず、4年間でクーペ、カブリオレ合わせて計12,776台を生産し、後継にあたるボクスターに組み立てラインを明け渡す格好で生産を終了した。
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