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アーノルド・シュワルツェネッガーの要望によりハンヴィーの基本構成部品を共有化した民生仕様。AMゼネラル社が生産し、1992年6月限定版として工場直販にて発売開始。1992年10月より一般ディーラーにて販売開始された。1994年モデルより搭載されているディーゼルエンジンの排気量が6.2Lから6.5Lに変更された。
1995年モデルから5.7Lガソリンエンジンモデルが追加され、その後2年間生産された。1996年モデルにターボディーゼルエンジンが追加され、2004年モデルまで大きな変更を受けなかったが、2005年モデルからいすゞ製8GF1型ディーゼルエンジンに変更され、名称もH1
ALPHAとなる。H1のエンジンは、ディーゼル、ガソリン共に全てV型8気筒である。
しかし2006年、原油価格高騰のあおりを受け、リッターあたりの走行距離がわずか4km前後のH1は深刻な販売不振となり、生産終了と発表された。また、2007年からのディーゼルエンジン排出ガス基準の強化により規制対応の試作を行ったが、基準を満たす目処が立たなかったことも販売終了の一因である。ただしこれはH1のみで、基本部分に同じボディー、フレームを使用している軍用型ハンヴィーの生産は継続されている。
4ドアのオープントップ(キャンバストップ化可能)ルーフとリアカーゴを持つピックアップトラックの「H1 4-DOOR OPEN TOP」の他に、4ドア+後部ドアのフルハードトップを持つ「H1 4-DOOR WAGON」の2モデルが存在し、4-DOOR OPEN
TOP には純正オプションによりハードトップに改装したSUT(Sport Utility
Truck.後述)タイプや、ベースとなったハンヴィーに似た、ハードトップと傾斜した車体後部にハッチバック式のリアゲートを持つ「スラントバック(Slant Back)」タイプも存在する。
原型の軍用車型であるハンヴィーと違い公的機関での使用例は多くないが、日本の公的機関(国土交通省北海道開発局、北海道警察等)や企業(NTTドコモ等)で災害対策用車両として採用例がある。
似た様な外観の車種として、トヨタ・メガクルーザーがあり、時折H1とも混同されるが、それぞれのベースは、中東の砂漠での運用を想定したハンヴィーと、日本国内での運用を想定した高機動車であり、設計方針では異なる点が多い。
ハマー・H1は『ワイルド・スピード MAX』(2009年)、『『ザ・ロック』(1996年)などの映画にも登場している。また、シュワルツェネッガーが主催する「アーノルド・クラシック」のボディビルコンテストにおける優勝の副賞としてロニー・コールマンに同車が贈られた(二年目以降はH2に変更)。
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